管理人のイエイリです。
東京都は2021年度から「デジタルツイン実現プロジェクト」に取り組んでいます。ビル街の3D都市モデルや地下鉄駅の点群データ、さらには一般の人がiPhoneのLiDAR機能で計測した小さな点群データまで取り込んでいるのです。(2022年4月27日付当ブログ記事参照)
これらの3Dモデルなどは、WEBブラウザー上で稼働する「3Dビューワー」で簡単に見ることができます。
最近、この3Dビューワーのデータが、大きく拡張されました。例えば、静岡県富士宮市の富士山の点群データが見られるようになったのです。
こうしたことが可能になったのは、東京都デジタルツインの3Dビューワーが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
バーチャル静岡
と連携したからなのです。
バーチャル静岡(VIRTUAL SHIZUOKA)とは、静岡県が県土のほぼ全域を航空レーザーやMMS(モービルマッピングシステム)などで計測した点群データです。その貴重なデータは、G空間情報センターで無料公開されています。(2022年4月7日付の当ブログ参照)
これまでは、同センターから大容量の点群データをまず、手元のパソコンにダウンロードしてから、点群用ビューワーで開いて見る必要があったので、データを見るまでの手間ひまがかかっていました。
それが、今回、東京都デジタルツインの3Dビューワーで、簡単に見られるようになったのです。
そこで、静岡県河津町にある有名な「河津七滝ループ橋」や、静岡市葵区にある「井川ダム」の点群データを見てみました。やはり点群データをダウンロードせずに3Dブラウザー上で見られるのは手軽ですね。
もし、これらの点群データが必要な場合は、3Dビューワー上に
ダウンロードメッシュ
を表示させて必要な区画をクリックして選ぶだけで、簡単にダウンロードできます。
例えば、先ほどの河津七滝ループ橋の点群データは、橋を含むメッシュを選んで、画面右上にある「LPデータダウンロード」の文字をクリックするだけです。
今回の“点群コラボ”は、バーチャル静岡にとっては点群データをWEBブラウザーだけで手軽に見られるようになります。
また、も東京都デジタルツインにとっては魅力的な静岡県のコンテンツを取り入れてユーザーの利用価値を高めることになります。
双方にとって、“Win-Win”なメリットを生みそうですね。