管理人のイエイリです。
国土交通省の「i-Construction」施策により、ドローン(無人機)による写真計測やレーザー計測が普及してきました。
しかし、測量に関する知識がないと、ドローン計測によって作成した3Dモデルや測量結果が、i-Constructionの基準に達しない恐れもあります。
こうした問題を解決しようと、2017年4月に、京都市中京区で「一般社団法人 ドローン測量教育研究機構」(DSERO)が発足しました。
高精度のドローン測量に関する技術の教育や普及を行うとともに、
ナ、ナ、ナ、ナント、
測量技術の能力検定
を行い、合格者には認定証を交付するというものです。
また、増加傾向にある自然災害に対し、ドローンをどのように活用していくのかについて、日ごろから検討を行い、その成果を専門家教育に生かすほか、ドローンを活用した災害時支援のための体制を構築するための情報を集めていく予定です。
では、いったい、どんなメンバーがこの機構を設立したのでしょうか。ホームページに載っている「役員」のコーナーを見てビックリ!
代表理事には、京都大学工学部土木工学科で、岩盤の解析やトンネル壁面の3Dレーザー計測など、様々な建設IT研究に取り組んだ大西有三・京都大学名誉教授(現・関西大学)が就任しました。
このほか設立時理事としては、近畿建設協会経営企画部長の黒谷努氏や、i-Construction導入を後押しした国交省の
情報化施工推進会議
で委員長を務めた立命館大学の建山和由氏のほか、大阪府測量設計業協会の北川育夫氏、日本工業大学の石川貴一朗氏、岡山大学の西山哲氏が就任し、設立時監事には2016年9月まで関西大学学長を務めた楠見晴重氏が就任しました。
それぞれ、産学官の各分野で活躍する豪華メンバーがそろっていますね。
ドローン測量教育研究機構では、2017年7月28日に、大阪・天満橋でドローン測量やi-Constructionをテーマにしたセミナーを開く予定とのことです。国交省や建山氏も登場するそうですので、楽しみですね。