飛行計画から3Dモデル作成まで!トプコンがUAV用の簡単ソフトを発売
2015年2月26日

管理人のイエイリです。

地形や土工、ダムなどの構造物の現況3Dモデルを作る手段として、3Dレーザースキャナーとともに注目を浴びているのがUAV(無人機)です。

上空から撮影した連続写真をコンピューターで処理することで、地表面や構造物の3D形状を色つきの点群データとして作ることができるからです。

トプコンは、この一連の作業を簡単に行うための3D画像計測統合ソフトウエア「Image Master UAS」を発売しました。

3D画像計測統合ソフトウエア「Image Master UAS」の画面(以下の写真・資料:トプコン)

3D画像計測統合ソフトウエア「Image Master UAS」の画面(以下の写真・資料:トプコン)

空撮写真から作成した色つきの点群データ

空撮写真から作成した色つきの点群データ

空撮時の飛行計画の作成から、3D点群データの自動作成まで、様々な機能が搭載されていますが、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

土量計算や体積計算

 

までこなしてくれるのです。

点群データをBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)のソフトに読み込んで処理しなくても、かなりの作業ができそうですね。

飛行計画の作成から3D点群モデル作成までの流れ

飛行計画の作成から3D点群モデル作成までの流れ

主な特徴としては、新開発の画像解析エンジンで、大量の空撮写真から特徴点を自動的に見つけて処理し、詳細な3D点群データを作ります。

そして点群データに面を張って「TIN」データ化や、等高線の作成、体積計算を行います。

UAVは飛行前に撮影間隔や飛行速度、地上分解能などを設定する必要がありますが、これらの値は付属の「Image Master UAS Planner」で計算できます。

空撮写真の出来が悪いと、変な点群データができたりしますが、付属している「Image Master UAS Logger」というソフトを使うとその場で空撮写真の良否判断も行えます。ダメだった場合には、その場で再撮影の判断ができるので手戻りが防げそうですね。

また、このソフトはUAVによる撮影だけでなく

 

地上で撮った写真

 

から、高精度の3Dモデルを作ることも可能です。

地上で撮った写真から3Dモデルを作る流れ

地上で撮った写真から3Dモデルを作る流れ

これまでもデジタル写真から3Dモデルを作る技術は使われてきましたが、写真の品質が悪いとノイズが多い3Dモデルができがちでしたが、こうした問題も「Image
Master UAS」によってかなり解決できそうです。

気になるお値段ですが、新規単体パッケージで86万4000円(税込み)と、BIMソフト1本分くらいの値段です。撮影から3Dモデル化までが早いので、工事現場の進ちょく管理などにも使えそうですね。

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