管理人のイエイリです。
MicrostationなどのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)/CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)関連ソリューションを開発、販売する米国企業、ベントレー・システムズ(Bentley Systems)は、毎年、「イヤー・オブ・インフラストラクャー(YII)」というイベントを世界各地で開催しています。
2017年も「YII2017」として10月10日~12日の3日間、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズホテルに併設されたイベント会場で開催されます。
開幕に先立って、報道関係者向けのセミナーが行われました。
その会場は多くの報道関係者であふれていました。その数は
ナ、ナ、ナ、ナント、
約30カ国から約130人
が集まったそうです。
まずは、建築や土木、公益事業などのセッションに分かれて、同社の最新事情を紹介する分科会が行われました。
すべてに顔を出したいのをこらえて、私は「鉄道・道路」のセッションに参加しました。
そこでわかったことは、今、世界の交通インフラの中で最も整備が進んでいるのが鉄道ということです。
ベントレー・システムズもこの動きに素早く反応し、鉄道の企画、設計から施工、維持管理までを3Dモデルを使ってシームレスに業務が行える「OpenRail」というソリューションを発表しました。
そして、もう一つ大きな注目を集めたのは、実物の現場や構造物などを3Dモデル化する「リアリティー・モデリング(Reality Modeling)」という手法です。
その注目度は高く、主催者も会場に集まる報道関係者の数を見誤り、多数の立ち見が出るほどでした。
日本では、国土交通省のi-Constructionによって土工現場をドローンで空撮し、造成現場や盛り土・切り土の3Dモデルを作ることが盛んに行われています。
ベントレー・システムズでは、「ContextCapture」というソフトを使い、ドローンや3Dレーザースキャナーなどのデータを統合して、大規模な街並みから、薄いH形鋼などで作られた構造物などを精密に3Dモデル化する技術を売り物にしています。
一方、ContextCaptureのクラウド版を使うと、
スマートフォン
で現場をいろいろな角度から撮影するだけで、その場で設備や構造物などの3Dモデルを作ることができます。
シンガポールでの開催とあって、アジアの国々から参加した報道関係者が目立ち、発表や質疑応答でもアジアなまりの英語がよく聞かれました。日本からは私を含めて4人の報道関係者が参加しています。
私の興味としては、BIMやCIMがAI(人工知能)やロボティクス、IoTと結びついて、どのように設計、施工、維持管理のオートメーション化が進んでいくかです。
ベントレー・システムズの幹部には、ぶっ飛んだ発想の持ち主もいますので、今後、直撃インタビューなども敢行していきたいと思います、